
以前このブログで家内と二人、弁当持参で近くの山へハイキングに行った話をしました。そのハイキングでの道中でもう一つ出来事があったのでお話しします。その日リュックを背負い道端で拾った木を杖に中高年二人が山道を歩いていると今まで歩いて来た方から軽トラックが私達を見ながらゆっくり横を追い越して行かれました。その時はあまり気にも留めず歩きちょうど昼頃、山頂に到着してミカン畑の一角で眼下に広がる海を見ながらお弁当を食べていました。すると遠くの方の山道に先ほどすれ違った軽トラックから私達の方を窺っている気配がして、気になり私がしばらく見ていたら、スーッと車を移動して見えなくなりました。私たちは農家の方がミカンを運ばれているのだろうと思い気に留めず御昼を美味しくいただき帰路に着きました。しばらく坂道を降りていくとまた、先ほどの軽トラックが私達の横をゆっくり追い越して行かれるではありませんか、家に着いてもその軽トラックの事が気になり私の地元の知り合いに話してみると、知り合いは笑いながら近頃この周辺でお年寄りの徘徊による行方不明者が多いので自治会の方がパトロールしたり住民が注意しているみたいだから、たぶんおまえ達も老夫婦の徘徊か、または自殺でもするように見えて、監視されていたんじやないのと笑いながら言われた。
私と家内はそれを聞き、お互い黙って顔を見合わせていた。
* 今週の私の好きな詩・・・名もない草も実をつける、いのちいっぱいの花を咲かせて。
* (相田みつを作品集、ヨリ)