
私には三人の子供がいます。長女が生まれその後、長男が生まれた時は、我が家もようやく人並みにお雛祭り、端午の節句、七五三と親戚中でお祝いをする事が出来ました。だが次女の生まれた時はバブルも弾け、我が家もそのあおりを受け苦しい時代に突入しました。その為、次女には、雛祭り、七五三のお祝いもせず、お宮参りには長女のお下がりの服で参列させました。3歳の娘は私達の手に引かれ参道を歩いていると、娘の視線が他の親子を見ていた。その視線の先には綺麗な着物姿で歩いていた同じ位の娘さんがいた。だが娘はその着物の事には触れず、私達の手を握り笑ってくれた。その時私は娘の手を握り締め自分自身に誓いました「この子を幸せにするぞ、何があっても」と、十数年経った今でもあの手の感触は忘れない、娘はもう高校生になり、丈夫に育ちすぎるよう育っています。今ではあの時の誓ったおかげで私の足のすねが、少しずつかじられて細くなっていくのがわかります。それでも喜んでいるバカな親父になりました。
今週の私の好きな詩 * かねが人生のすべてではないが、有れば便利
無いと不便です、便利のほうがいいな。
*(相田みつを作品集、ヨリ)