
皆さんの地方では結婚した年、お世話になった仲人さんや、嫁の実家に年末、魚のブリを一匹送る風習はありませんか?私達の地方にはそんな風習がありその行為を「提げ、ブリ」を届けると言ってます。私も違わず風習に従い仲人さんと家内の実家にブリを届けた。家内の実家は山間にあり、私の実家は海沿いにある為、その日絞めたブリを届けた。私が持って行くと儀父母はひじょうに喜んでくれて、その場で料理を始めるほどだ…年始に行った時も親戚中に自慢していた。私はそんなに喜んでもらえるのならと思い結婚した年に始まり現在までもう23年も続いている。今は私と誰か一人子供を連れて行く、今では両親も年を取り包丁を持つ手もおぼつかないので、魚をさばき終わるまで子供と一緒に見守っている。さばき終え昼食をごちそうになり子供と帰る。バックミラーには私達が見えなくなるまで見送っている儀父母の姿が映っていた。これが済めば後は新年を迎えるだけ。これからもずっと年末ブリを届けられるよう両親には長生きしてもらいたいものである。
今週の私の好きな詩 * おかげさん。 *(相田みつを作品集、ヨリ)