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御中元
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普通、御中元、御歳暮と言う物は宅配便か本人が持って行く物だと思っていました。だが昨年、お盆が近づいたある日の夜、私が仕事を終え自宅の玄関ドアを開いたら大きな箱入りのビールが置いてあり、ビールの箱には御中元の文字と送り主の名前が書いてあった。書かれてある名前は私には覚えが無く、家内か、他の家族へ送られて来た物だと思いその時は気にも止めなかった。数日過ぎてもそのまま元の位置に置いてある。早く片付ければ良いのにと思い家内に誰への贈り物か聞いてみた。ところがが家内もお父さんにじゃないの?と言い、家族全員に聞いたが知らないとの事。不思議な事が起こった。持って来られて外に置かれるならともかく、わざわざ玄関の中に丁寧に置かれている。と言う事は、身内以外では考えられない。それか近い親戚に送られた物を配達の人が間違って私の家へ届けたのかも知れないと思い親戚中、特に同じ名字の人にも聞いたが送り主を知る人はいなかった。その後、警察へ届けた方が良いのか、警察へ届けた後に送り主が分かって、もし知っている方だったら申し訳が無い…と思うとそのままにして送り主からの連絡を待つ事にした。それから数日が過ぎた頃、一本の電話が私へかかってきた。以前家を建てていただいた御客様だ。その方と話ていたらあの御中元の送り主が分かったのだ。家を建てていただいた方のお姉さんが私の住まいの近くに住んでおられて、お姉さんに家を建てた事を報告された際、建設会社を言ったら何とそのお姉さんの家は40年程前、私の父が生前建てたそうだ。それが分かり事の偶然に驚かれ、お二人でわざわざ家まで来られたそうで、それでお姉さんの名前だけ書いてあり、弟さんが私がきずかないじゃないかと思い電話されたそうです。その後お姉さんへ御礼の電話をかけ生前の父の話を聞く事が出来ました。それから直ぐ御中元は玄関から仏間に移し父にその事を報告いたしました。


* 今週の私の好きな詩・・・ひとの世の幸不幸は、人と人が
             逢うことからはじまるよき出逢いを。  (相田みつを作品集、ヨリ)

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【2014/01/18 12:05】 | | | コメント(0) | page top↑
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