
私の家のお墓は実家のある集落に共同で建てた納骨堂である。昨年より私の先輩になる方と二人で納骨堂の役員になっている。役員の仕事とは納骨堂の管理、運営である。その中での一番の大仕事が毎年一回行われる慰霊祭だ。2~3ヶ月前よりお坊さんの段取り、組合員さんへの連絡、式典の準備である。今年もその時期が来た。当日になり予定通り納骨堂の清掃からスタートしてお坊様を交えた慰霊祭式典、その後場所を移して食事会と進んだ。食事会も終わり最後は役員の先輩夫婦と私達夫婦だけ残り後片付けをしていた時、先輩との会話で、今日来られた14~15名の方は全て高齢でその子供達はみんな町外県外に住んでおられる。今後皆さんが段々と少なくなられたら、この納骨堂自体が継続できるのかと話しあったが、気さくな先輩夫婦だったのでその場はあまり先の事は考え無いようにしょう・・と言う結論になり、また来年の再開を誓って帰路についた。帰路の車内で家内と過疎化及び高齢化で管理者がいないお墓、無縁仏がどんどん増えるだろうと話した。確かに昨今散骨など色々方法はあるだろうが、やはり家族、親族が永代まで見守っていけれるような社会になってほしいものだ。
* 今週の私の好きな詩・・・いいことは、おかげさま、わるいことは、身から出たさび。
* (相田みつを作品集、ヨリ)