以前、知人より携帯電話の事で尋ねられた事があった。その知人には大学を卒業されて今県外で一人で生活されている娘さんがいて、りっぱな会社に勤め自分で生計されているらしい。その知人が言うには先日その娘さんより連絡があり「お父さん、今までお世話になっていた携帯電話代をこれから自分で払うので名義変更するからね」と、それをその知人が悩んでいるらしい、私に言わせれば良いことなのに、意味が解らず知人に聞くと「今まで、娘が独立するまで全ておれが面倒見てきたんだ。それが一つずつ俺から離れていく・・・今では娘との繋がりはこの携帯電話だけだった。その使用料が俺の口座から引き落とされる事が娘との唯一の繋がりだった。それが無くなれば娘との繋がりが無い・・・と、私はそれを聞き可笑しくなったが、二人の娘を持つ父親として解らないでも無く、もし自分がその状況になる時が来たら、今度は私の方から相談するね!と知人に言うと、お互い親バカだね~と苦笑いした。
* 今週の私の好きな詩・・・一番わかっているようで、一番わからぬ、この自分。
* (相田みつを作品集、ヨリ)