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ビギナーズラック
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先日、会社で釣り大会を行った。当日は天気も良く波も穏やかで絶好の釣り日和、AM3時に自宅を出発し待ち合わせの場所の弁当屋さんへ、そこで各自朝食、昼食を購入し釣り船の待つ漁港へ、今日は12名の参加者での釣行だ。AM5時私達を乗せた2隻の釣り船が港を出港した。私は5人乗りの釣り船に乗船、5人の内4名は船釣りの経験者だったが1人だけは船釣りの経験は無く今まで海で釣った魚は10㎝位のアジゴらしい、そんな事を話しているうち釣り場へ着いた。もう目の前は長崎である。船頭さんに餌の付け方を教えてもらい釣り開始、仕掛けを投入し5分~10分、それぞれに当たりが来出した小物ながら真鯛だ。その後、段々型が大きくなりキロを超す大物も上がりだし家族への御土産は確保した。だが一人だけまだ何も釣れてない人がいた。御察しの通り船釣りの経験のないビギナーだ。そっと様子をうかがうと竿先は見ず眠たそうな目をして釣れても釣れなくても俺には関係ないと言った素振りで全然釣りに集中していなさそう。これでは100年経っても釣れないと思い、当たりはありますか?と話し掛けた。すると思いがけない返事が返って来た。実は今さっきからリールから糸が少しずつ出ているんですよ~との返事。私は根掛かりと思い、糸を切る以外ないですねと答えた。その時彼のリールから音と共に糸がどんどん持って行かれている!大物だと思ったのは私ばかりでは無く船頭さんもそれを見て急いで走りより竿を取り上げ10分前後のやり取りの上、海面に浮上してきたのは今まで見たこともない様な大鯛であった。船頭さんが上手に救い上げビギナーの手へ、昼前になり潮も止まり納竿の時間に、港へ帰り各自の釣った魚の検量を済ませ表彰式だ。私と同船していたビギナーさんは真鯛、70センチで2位になった、その後集合写真を撮り各自帰路へ、私は帰路の車中でビギナーさんの事を考えていた。どうして彼に釣れたのかと・・その中で今の自分に不足しているものを彼に感じた。彼はあの大物真鯛を釣り上げる前には頭の中には何か釣りたいとか、大物を釣りたいとかいう思いは更々無かったろう。無欲であったんだろう、だから釣れたんだ。私は展示場で御客様に接するとき本当に御客様の立場に立って考えているのだろうか?ただ家を建ててもらいたいと言う思いだけで接しているのではないか。これを教訓とし無欲で御客様と接する事で御客様と私との目に見えない壁は無くなるようにしたい。       


     *今週の私の好きな詩・・・ 土の中の水道管、高いビルの下の下水、
                                      大事なものは表にでない    
                                   
                                     * (相田みつを作品集、ヨリ)

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【2014/12/06 14:28】 | | | コメント(0) | page top↑
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