先日、亡き祖母の13回忌だった。祖母方の親族は遠方に住まわれているため親戚を招いての仏事は行わず、私と家内と長男の3人でお寺に伺ってお参りをさせていただくことにした。前もって予約を入れておいたのでご住職が居られお寺に付くも、すぐ本堂に通されお経が始まった。20〜30分間お経が流れ成熟した時間の中、祖母の思い出が頭の中を過っていった。ふと横に座っている妻や息子を見たら、数珠を手に低頭していた。お経も終わり住職からお話しをしていただいた。まずは祖母の曾孫にあたる息子が一緒に祖母のお参りに来たことを喜ばれ、住職のお話によると近頃の家庭は老いた人は先祖を大切にされているが、若い人は先祖やお墓、仏事などには足が遠のいていると言われていた。私もお墓参りに行く道のりに雑草の生い茂った中、管理されていないお墓を見ていたので住職のお話は私も感じていた事だった。たぶんそういった点を住職は嘆いておられるのだろう、そんな中、亡き祖母のため孫、曾孫がお参りに来た事が嬉しく思われたのだろう、お寺を後にし駐車場に家族で歩きながら息子からお寺の事、先祖の事、祖母の事を色々聞かれた。お寺に来た事で何か少しは感じる事があったんだろうと思い家内と顔を見合わせた。車に乗り帰路の中遠ざかるお寺の方からばあちゃんの「今日はありがとうね」と言う声が聞こえた。
* 今週の私の好きな詩・・・おかげさん。
* (相田みつを作品集、ヨリ)